イラク・北朝鮮の激動と日本の対応

第82回 例会のご案内


 お元気で新年を迎えられたことと思います。新年おめでとうございます、と言いたいところですが、アジアの現状はそのような挨拶が空しく思えるような厳しい情勢を抱えています。

 アジアの歴史・現実を正確に把握した上で、21世紀においてますます重みを増す、我が国とアジアの関わりを構築しようという目的で発足した日亜協会も、第7年度を迎えておりますが、今後も活動を休まず展開して参ります。本年もよろしくご支援をお願い致します。

 戦後半世紀以上にわたってアメリカの保護体制に安住し、安全保障の確保を第二義的な問題としておろそかにしてきた我が国(省庁改編にあたり環境庁を環境省に格上げしても、防衛庁を国防省にしなかった国!)も、否応なしに軍事面でも厳しい対応を迫られる年になります。

今回はその中でも重要と思われる2つの問題を併せて検討したいと思います。アメリカのイラク攻撃はよほどの状況変化がないかぎり、遅くも2月には実施されるのではないかと思われます。昨年小泉首相の訪朝による拉致の白状を契機としてにわかに浮上してきた北朝鮮問題も、核開発問題が明らかになることによって、新たな展開を示すことになりました。北朝鮮ミサイルの完全な射程内に置かれている日本は、これにいかに対処するのか。

 これまでのように、軍事がらみの問題はアメリカに完全に委ねる、日本はもっぱら謝罪に加えて潤沢な資金提供を約束し波風を立てないように配慮する、という姑息なやり方に頼っていてよいのかが問われています。

 知友お誘いの上、多数のご参加を期待致します。


日時:平成15年1月25日(土)14:00〜17:00 

会場:大阪リバーサイドホテル 都島区中野町5−12−30 電話:06−6928−3251

     JR環状線「桜宮」(大阪駅から二つ目)西口下車、徒歩2分

会費:千円  非会員二千円

講師:須藤真志 日亜協会理事・京都産業大学世界問題研究所長

演題:イラク・北朝鮮の激動と日本の対応


<講師紹介>

昭和15年生まれ。慶応大学卒業。

を経て、平成7年から 学部教授。11年から現職。