ネパール民主化後の12年─政治・経済動向を中心にして

第74回例会のご案内

知られざるヒンドゥ王国の 現状を知ろう!


 ネパ−ルといえば日本人は何を思い浮かべるだろうか。多くの人はヒマラヤ山中の牧歌的な人々と、ヒマラヤ登山の基地としてのイメージしか浮かばないのではないか。

 パキスタンやインドを旅した後にネパ−ルに入ると、たしかに日本人はほっとする。何となく親近感を覚える。ふるさとに近くなったような感じさえする。しかしこの国の現実は、なかなか厳しいものがある。最近の我が国の新聞に扱われる小さなネパ−ル記事は、ほとんど全て毛沢東主義者と政府軍の戦闘で何人死んだ、という類のものばかりである。どうして今頃、共産主義者の中でも過激な闘争で知られる毛沢東主義者の活動が活発化しているのか。その背景には何があるのか。

 日本のマスコミ情報では理解できない一九九〇年代以後の政治経済問題を中心に、中印二つの大国の狭間にあって苦悩するネパ−ルの理解を画期的に深めたい。東京からお呼びする講師には、詳細な関連資料を準備していただく予定である。


日時:平成14年4月27日(土)14:00〜17:00

会場:大阪リバーサイドホテル 都島区中野町5−12−30 電話:06−6928−3251

   JR環状線「桜宮」(大阪駅から二つ目)西口下車、徒歩2分

会費:千円 

講師:辻井清吾 ネパ−ル国立トリブバン大学客員教授

演題:ネパール民主化後の12年─政治・経済動向を中心にして


<講師紹介>

1946年大阪府柏原生まれ。70年青山学院大学経済学部卒業後、伊藤忠商事入社、99年CTCビジネスサービスに移籍、今日に至る。この間、92年以降トリブバン大学客員教授、95〜98年ネパ−ル政府名誉経済顧問(国家計画委員会所属)を勤め、現在亜細亜大学アジア研究所嘱託研究員、駒沢大学仏教経済研究所研究員、桜美林大学講師も兼任する、数少ないネパ−ル問題の専門家。主要著作に、『現代アジアのダイナミズムと日本』共著、日本経済評論社、『アジアの動き─ネパ−ル』、国際協力会、『ネパ−ルの開発と環境』『南アジアにおける環境政策』いずれも亜細亜大学、のほか、ネパ−ルの政治・外交・経済、技術協力に関する論文多数。