「中国文明と日本文明の差異から今日の問題を考える」


   日亜協会 第293回 例会 ご案内


 近年米国と並ぶ世界の経済大国となり対外的膨張が様々な面で目立つようになっている中国を深く理解するためには、文明論的観点から歴史をさかのぼり、日本文明との相違を理解したうえで対応することが必要となる。今回はこの問題に関して、関西最高の講師を招いて理解を深めたい。


日時:令和4年2月4日(金) 18:20〜20:30 開場18時 


会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル)5階 第4研修室


会費:千円 (非会員二千円),学生200円


講師:北村 稔  立命館大学名誉教授・京都大学法学博士


演題:「中国文明と日本文明の差異から今日の問題を考える」


 以下五つの点に焦点を絞り、日中関係の有り方を考えます。@権力構造の違い=「近代」へと連続する封建制度の有無。A中国の厳格な男系宗族制度(礼)と日本の自由な養子制度。B清末の近代化(日本モデルの立憲君主制)失敗、C辛亥革命(米国モデルの中華民国)失敗、Dロシアモデルの新民主主義革命の成功→社会主義の衣を着た封建王朝への先祖返り。


〈講師略歴〉

 1948年京都府生まれ。京都大学文学部史学科(現代史)卒業。同大学院博士課程中途退学。三重大学助教授をへて立命館大学文学部教授。1981―82年、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)客員研究員。2014年、立命館大学名誉教授。法学博士(京都大学)。『南京事件の探求』(文藝春秋)、『中国の正体』(PHP文庫)など著書多数。