0 ユーラシアの視点から見た中国史

ユーラシアの視点から見た中国史


日亜協会 第244回例会 ご案内


 中国はいまだかつて,中国史を外から,即ち世界史の相対的視点から,見たことがなく,且つ見ようとしたことがない.中国の青史はその時々の漢族の視点からのみ記述されていて,近代になってもその世界観はその枠組から一歩も出ることができない.今回はモンゴルを中心とした中央アジア・北アジアの遊牧文明の文化と歴史を研究テーマとしておられる楊海英先生に外から見た中国史の実相に迫って戴きます. 


日時:平成29年2月15日(水) 18時開場 18:20〜20:30(講演と質疑)


会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル) 5階 第5研修室


会費:千円 (非会員二千円),学生200円

 二次会:2階北西隅「北大(ほくだい)会館」 酒・軽食の出る懇親交流会 千円(非会員も同じ)


演題:ユーラシアの視点から見た中国史


講師:楊 海 英 氏 (静岡大学教授)


講師プロフィール

 1964(昭和39)年内蒙古自治区(南モンゴル)オルドス生まれ,モンゴル名オーノス・チョクト,中国名楊海英(Yáng Hăi Yῐng),日本名大野旭(あきら).北京第二外語学院大学日本語学科卒業後,1989(平成元)年来日,別府大学研究生を経て,国立民族学博物館,総合研究大学院大学で文化人類学を専攻,文学博士.1999(平成11)年静岡大学助教授,2006(平成18)年同教授.この間2000(平成12)年日本へ帰化.『墓標なき草原〜内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』上下(岩波書店,平成21年)で司馬遼太郎賞,『チベットに舞う日本刀〜モンゴル騎兵現代史』(文藝春秋,平成26年)で樫山純三賞受賞,更に大同生命地域研究奨励賞,国家基本問題研究所日本研究賞受賞.上記の他『狂暴国家 中国の正体』,『モンゴル人の民族自決と「対日協力」』,『逆転の大中国史〜ユーラシアの視点から』など著書多数.特に『モンゴル人ジェノサイドに関する基礎資料』(風響社)を続刊中(現在8巻まで).