中国からの独立を目指して:近現代チベット独立運動のあゆみ


日亜協会 第141回例会 ご案内


チベットの民族問題を深く知る!


 4月中旬にチベットの首都ラサで始まった抗議運動は、その後チベット自治区以外の周辺州にも波及し、それに対する中国政府の武力弾圧を巡って、国際社会では大きな反発が生まれた。中国が国威の発揚と宣伝を兼ねて世界各国に送ったオリンピック聖火の行進が、中国の目論見に反して、多くの国で手荒い妨害活動を受けたのはその現れである。

 チベットに内攻していた民族問題についてこれまでまったく関心を示さなかったわが国のメディアも、事件勃発後は盛んに取り上げてはいるが、その扱いは目先の状況推移を中心とした表面的な扱いが多く、この問題の真の理解には残念ながらほど遠いものがある。 今回は、チベット問題の専門家を招いて、高度数千メートルの高原でユニークな歴史を紡いできたチベットの民族問題に焦点を合わせ、歴史に遡って深く理解したいと思う。


日時:平成20年7月30日(水)18:20〜20:30(18時開場)

会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル 5階第4研修室

    電話06−6345−5000   FAX 06-6345-5019

会費:千円(非会員二千円) 二次会(侃々諤々の交流会)は二階北西隅「北大会館」


講師:手塚利彰 佛教大学講師

演題:中国からの独立を目指して:近現代チベット独立運動のあゆみ


<講師紹介>

1992年立命館大学文学部史学科卒業、その後、佛教大学大学院文学研究科修士課程を経て博士課程(東洋史学専攻)修了。大谷大学特別研修員、立命館大学、花園大学、佛教大学などの講師を勤める。この間一貫して、チベットの宗教と文化、さらに政治・支配体制の研究を深め、「ダライラマ政権の成立時期について」「近世チベットの権力構造」を初め、チベットの佛教、思想、政治に関する多くの学会報告、学術論文がある。