日本の戦争再考―アジア主義、モンロー主義、共産主義の視点から

日亜協会 第139回例会のご案内


 近代日本は、多くのアジア・アフリカ諸国が陥った植民地化の悲運を避けるために、富国強兵の実現を至上課題として、欧米列強と並び立つことのできる「坂の上の雲」をめざし奮闘努力した。自主独立の近代国家形成という課題は、外交手段が尽きたときに戦争という手段に訴えることをいとわない国造りの必要性をも意味したのである。

 今回は20世紀の世界を動かしたイデオロギー的側面に注目しながら、戦後我々が回避してきた戦争について理解を深め、その意義を再検討する機会としたい。


日時:平成20年5月30日(金)18:20〜20:30(18時開場)

会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル 5階第4研修室

     電話06−6345−5000   FAX 06-6345-5019

会費:千円(非会員二千円) 二次会(侃々諤々の交流会)は二階北西隅「北大会館」

講師:平間洋一 元防衛大学校教授 

演題:日本の戦争再考―アジア主義、モンロー主義、共産主義の視点から


<講師紹介>

1933年横須賀生まれ。 1957年防衛大学校電気工学科卒、1962年大阪外国語大学

仏文科研修(2年)。

1957〜1988年 海上自衛官として奉職(この間に護衛艦ちとせ艦長、第31護衛隊司令、海上幕僚監部調査部、練習艦隊主席幕僚、 防衛研究所戦史部などを経て1988年に海将補で退官)、1988〜1999年防衛大学校教授、1999〜2003年筑波・常盤大学 非常勤講師。

 主要著書に『第一次世界大戦と日本海軍』(慶応義塾大学出版会、1988)

『日英同盟』(PHP新書、2000)『日露戦争が変えた世界史』(芙蓉書房出版、2005)、

編著に『日英交流史 1600-2000 』(東京大学出版会、2001)『北朝鮮をめぐる北東アジアの国際関係と日本』(明石書房、2003)など。 法学博士(慶應義塾大学)

   最近刊『第二次世界大戦と日独伊三国同盟 −海軍とコミンテルンの視点から』(錦正社、2007)は力作であり、今回の講演内容と最も関係が深い。会員の一読を勧める。