東アジアの前途――西太平洋、波高し


日亜協会 第137回例会のご案内


 東アジア情勢は動きつつある。昨年末の韓国大統領選では、イデオロギー色の強い親北・反日政権が企業出身の李明博保守政権に取って代わられた。

 1月に行われた台湾の立法院(国会)選挙で2期続いた陳水扁総統の与党民進党は敗れ、大差で勝利を占めた国民党を台湾のメディアは「狂勝」と評した。

 3月に行われる台湾総統選挙は、台湾政治の大きな分岐点になる可能性がある。立法院選挙から2ヶ月しか経っていないだけに、常識的には国民党馬英九の勝利の可能性が高いと云われている。この総統選挙の結果は、台湾だけでなく、東アジア情勢に大きな関わりを持っている。この選挙結果を踏まえ、それが台湾政治、中台関係だけでなく、東アジアにいかなる課題を突きつけることになるかを、幅広い視点から考える機会としたい。 

日時:平成20年4月10日(木)18:20〜20:30(18時開場)

会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル 5階第4研修室)

電話06−6345−5000   FAX 06-6345-5019

会費:千円(非会員二千円) 二次会(侃々諤々の交流会)は二階北西隅「北大会館」


講師:伊原吉之助 帝塚山大学名誉教授 日亜協会理事

演題:東アジアの前途――西太平洋、波高し

<講師紹介>

昭和5年堺市生まれ。昭和34年神戸大学大学院経済学研究科・博士課程修了。専攻、社会思想史。その後、龍谷大学経済学部講師、帝塚山大学助教授を経て教授。平成12年定年退職と共に名誉教授。この間、台湾国立政治大学国際研究所に留学して中国の歴史的研究を始め、在香港日本総領事館の特別研究員として赴任以降、中国・香港・台湾の現状分析に本格的に手を染める。とくに台湾を巡る国際関係に深い関心を持ち、最近はより広く文明史の観点から見た世界史の見直し、東アジアの考察に、旺盛な研究欲を燃やして取り組んでいる。この1月には、台湾大学に招かれ「文明史上の台湾」を集中講義して好評。

産経新聞「正論」執筆者。