印僑について

第116回日亜協会例会のご案内


 本会の岡本幸治理事はかねてから、我が国メディアのインド報道が質量共にお粗末であると批判してきた。ところがこの1年ばかりの間に、かなり様相が変わってきている。インド報道が以前に比べてかなり増えて来たのである。それでも量的には、マスメディアに現れる報道量は中国の百分の一あるかないかという程度であろうが、二年あまり前に世界的な投資会社であるゴールドマンサックス社が公表した所謂「BRICs報告」で、今世紀半ばにはインドが日本の四倍のGDPをもつ経済大国になるという楽観的な予測を示して世界中で注目された。これに刺激されて、最近JAPANマネーも遅まきながらインドへの直接・間接投資に向かいつつあり、インドの株価押し上げに貢献している。

 インドの経済はこのところ順調で、最近の経済速報値によれば、昨年前半には八%台の成長を遂げたとされている。ITはいうまでもなく、外交、文化輸出その他の面でもインドの国際的存在感は着実に上昇している。

 この変化を理解する上で欠かせないのは、インド政府の報告書では三千万人と言われる多数の印僑の存在である。

 過去三十年近く学生と共にインドを毎年訪問し、インドの知識人・実務家と交流を重ね、専門の英米研究を踏まえて海外在住のインド人の実態についても関心をもち研究を深めておられる講師によって、この問題の理解を深めたい。

 現在及び将来のインドを占う上でも、印僑を知ることは不可欠である。


日時:平成18年4月13日(木)18:20〜20:40 (18時開場)

会場:大阪市立 総合生涯学習センター  大阪駅前第2ビル6階 第2研修室

電話:06-6345-5000 FAX:6345−5019

会費:千円   (二次会は、同ビル2階北西隅「北大会館」千円+α)

講師:戸沢健次 愛媛大学法文学部教授 本会理事 日印友好協会事務局長

演題:印僑について


<会員各位へ>

本会は五月から新年度に入ります。「アジアの現実を正しく理解し、それを踏まえて二十一世紀における日本とアジアの関わり方を考える」という本会の趣旨に賛同する新会員を推薦下さい。新会員が年度内の例会(第115・116回)に出席する場合は、今年度の年度会費は徴収しません。

 年会費は、個人五千円、特別会員五万円、法人会員十万円 です。