歴史教科書から見た日韓関係史

第108回日亜協会例会の案内

「未来志向」を口にしながら
「過去志向」から脱却できない隣国と、いかにつきあうか


 韓国の廬武鉉政権は、韓流の「戦後教育」で育ったインターネット世代の支持を受けて成立したが、その周囲には北朝鮮シンパが多く、「民族(統一)」の情緒的スロ−ガンが「国家(利益)」よりも優位に立ったかのような観がある。その結果対日政策においてはしばしば北と歩調を合わせることがあり、「過去志向」を前面に押し出して反日傾向を強め、歴史認識問題を最大限に活用している。

 日韓関係を考える場合に避けて通れぬ歴史記述を、正面から取り上げ永年研究されてきた講師を招き、日朝関係の歴史的記述がどのようなものであったかを実証的に押さえた上で、厄介な隣国との関わりをじっくりと考えることにしたい。


日時:平成17年7月9日(土)18:20〜20:40 (18時開場)

会場:大阪市立 総合生涯学習センター  大阪駅前第2ビル6階 第2研修室

電話:06-6345-5000 FAX:6345−5019

会費:千円  非会員二千円  (ビールを囲んで談論風発の二次会は一律千円)

講師:熊谷正秀 兵庫県立高校教諭・自由主義史観研究会理事

演題:歴史教科書から見た日韓関係史


<講師紹介>

昭和35年兵庫県生まれ。関西学院文学研究科博士課程、神戸大学総合人間科学研究科博士前期課程修了。韓国延世大学校、中国吉林大学に留学。平成3年よりソウルの日本大使館に外務省専門調査員として勤務。その後高麗大学校国際大学院客員講師・亜細亜問題研究所客員研究員を勤め、帰国後平成7年より兵庫県の高校地歴科教諭として社会科を担当している。年来の研究成果をまとめ昨年刊行された『日本から見た朝鮮の歴史』(展転社、2800円+税)は一見に値する労作であり、当日会場で販売の予定。共著に『韓国百科』(大修館)、論文に「満州と朝鮮人移民について」「日本人拉致問題を教える」「大アジア主義思想と孫文」「中国吉林省永吉県の朝鮮族(韓国語)」その他。