日米戦争の今日的意義:現代日本と日米関係の再検討

第101回 例会のご案内

真珠湾攻撃63年を経た日米外交交渉は、
今日の日米関係を考える上でいかなる示唆を与えているか?


 かつて日本が死力を尽くして戦った対米戦争は遠い昔物語になろうとしているが、日米関係が、それを肯定するにせよ否定するにせよ、今日の日本にとって最も重要な二国関係であるという点については、異論はあるまい。

 「賢者は歴史に学ぶ」。真珠湾攻撃63年を前にして、過去の日米関係から歴史の教訓を汲み出したい。

 講師は戦争直前の日米交渉に関していくつかの著作があるこの方面の専門家である。日米開戦に至る過程にはいまなお不可解な部分が残っている。ルーズベルト謀略説、ソ連謀略説に加え、最近では日本外務省サボタージュ説まで登場している。これらの問題について最近講師は長年にわたる専門的知識をコンパクトにまとめて、一般の読者にも読みやすい決定版とも言うべき啓蒙書を刊行された。そのエッセンスを伺って、今後の日本外交のあり方について、共に考えてみたいと思う。

 『真珠湾「奇襲」論争』講談社選集メチエ、定価1680円は、例会当日販売する。


日時:平成16年11月26日(金)18:20〜20:30 (18時開場)

会場:大阪市立 総合生涯学習センター  大阪駅前第2ビル5階 第1研修室

電話:06-6345-5000 FAX:6345−5019


会費:千円   (ビールを囲んでの二次会も 千円)

講師:須藤真志 京都産業大学教授 日亜協会理事

演題:日米戦争の今日的意義:現代日本と日米関係の再検討


<講師紹介>

昭和14年名古屋市生まれ。慶応義塾大学大学院博士課程修了。京都産業大講師、助教授を経て、昭和56年教授。この間、シンガポール南洋大学訪問教授、スタンフォード大学・ワシントン大学客員教授。講演内容と密接な関係がある著書に『日米開戦外交の研究』慶応通信、『ハル・ノートを書いた男』文春新書、などがある。