新年おめでたうございます - 伊原教授の読書室

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                            令和三年元旦



    新年おめでたうございます





                            伊原 吉之助







 □世の行く末□

 皆樣、武漢コロナウイルス騒動を切抜けての新年、いかがお過しでせうか?

 昨年は酷い一年でした。世界中でグローバリズムの陰謀が横行しました。

 第一に、中國發の武漢コロナウイルス騷ぎ。民族破壞の天下大亂第一號です。

 第二に、米大統領選擧のごたごた。民族破壞の天下大亂第二號です。米民主黨の權力奪取謀略です。

 この二つで、世界經濟は低迷を極め、陰謀家の思ふ壺となりました。

 こまかい分析は後回しにして、結論をずばり一言でいふと、世界を大混亂に陷れて一擧に霸權を握らうとする惡魔勢力と、さうはさせじとする平和共存勢力との天下分け目の鬪ひでした。

 世界を引っ掻きまはして好き勝手したい陰謀勢力 vs.人類のまともな生活護持勢力の鬪ひ。

 皆樣はその區別が識別できましたか?

 世のマスコミは大半が惡魔側につきましたから、惑はされた方々も多かつたやうです。

 この爭ひは、20世紀初頭、國際金融資本が米國を乘つ取つて以來始りました。第一次世界大戰、ロシヤ革命、國際聯盟、ヴェルサイユ體制、ワシントン體制、日英同盟破棄、海軍軍縮會議、世界大不況、第二次世界大戰、國際聯合、東西冷戰、朝鮮戰爭、ヴェトナム戰爭、中共育成、ソ聯崩壞……、これ全てこの爭ひの現象面です。

 今、この爭ひの最終局面は、惡魔のグローバリズム vs.人類共存ナショナリズムの鬪ひに集約されつつあります。民族棲み分けが國民國家の平和共存なのです。米國民主黨は、民族破壞の惡魔のグローバリズム、共和黨は人類共存のナショナリズムです。斷乎トランプ大統領に勝ち抜いて頂かねばなりませぬ。

 因に、この圖式で言へば、第二次世界大戰の聯合國側は、ソ聯を抱へ込んだ惡魔のグローバリズム、樞軸國側は、人類生存に好適な民族共存のナショナリズムですよ。我々は胸を張つて生きませう。


〈外國旅行〉1月7日(火) ~ 16日 (木) 台灣の總統選擧・立法院選擧視察旅行。

 最後の台灣旅行になると覺悟を決めて實施。いつもの通り、一人旅行です。

 いつも通り、『台灣年表・覺書 2019年10月~12月』 10月 160頁/11月 139頁/12月~1月6日 162頁 ヲ 印刷・配布

 知友とは碌に會へませんでした。皆年をとつてゐて、昔のやうに氣樂に動けないからです。

 彭明敏先生とお目にかかれたのは快事でしたが、大勢で會つたので有效な應答できず、殘念至極!

 臺灣大學教授だつた李鴻禧さん、鄭欽仁さんとお目にかかれたのは大收穫。


〈文章關係〉『關西師友』「世界の話題」:

 新 年 號「長引く香港デモ」

 三 月 號「台灣のダブル選擧」

 四 月 號「反日日本人が蔓延る我國」

 五 月 號「コロナが齎す文明の轉換?」

 六 月 號「新規出發の時」

 七 月 號「日台への中共の浸透」

 八 月 號「戰後台灣の政治路線」

 九 月 號「一時代の終り……?」

 十 月 號「人の世は策謀家だらけ?」

 十一月號「シナの本然の姿」

 十二月號「世の行く末」→ 關西師友協會 解散のため、掲載はこれで終了


 國家基本問題研究所 (國基研) 「今週の直言」「國基研ろんだん」

 1月27日 新型肺炎で露呈した中國の隱蔽體質

 4月3日 コロナ騷動と中台關係

 5月26日 台灣と日本の類似點

 5月28日 米國の台灣向け武器賣却の問題點

 10月18日 李登輝と蔡英文 → 「獨立を宣言しない獨立宣言」なのか ト 改題 (未發行)


〈口頭發表〉

1)1月23日 新伊原塾 15 (大阪):臺灣總統・立法委員選擧視察記

2)2月27日 新伊原塾 16 (大阪):金融から見た世界史?:蘭の會社革命と國際金融資本

3)3月25日 伊原ゼミ三碓會:「世界の命運を決める我國」の活性化 → 武漢コロナウイルス流行のため流会

   皆さん、“脅し”に弱い。たかが武漢コロナウイルス如きに怯えるやうでは、これからの動亂の時代を生き抜 けさうにない!

4)3月26日 新伊原塾 17 (大阪):金融から見た世界史?:英の興隆:蘭を叩いて世界制霸

  伊原塾も、武漢コロナウイルス ニ 怯えて暫く休會。維新の動亂 (明治元年、上野の彰義隊の戰ひ) を尻目に   講義を續けた福澤諭吉の慶應義塾に見習ふべし!

5)8月28日 新伊原塾 18 (大阪):金融から見た世界史?:新興アメリカの金融とウォール街

6) 9月24日 新伊原塾 19(大阪):金融から見た世界史?:20世紀とウォール街の暗躍 → 最終回

7)10月29日 新伊原塾 20(大阪):書評:『英國の闇 チャーチル』

8)11月26日 新伊原塾 21(大阪):書評:『絶對に挫折しない日本史』

9)12月17日 新伊原塾 22(大阪):書評:『激動の日本近現代史 1852-1941』→ コロナ擴大のため流會

10)12月26日 EAS研究會(京都):神戸大學大學院北野ゼミ同窓研究會 → コロナ擴大のため流會

11)12月27日 21世紀日亞協會 (大阪):天下大亂──米中葛藤の行方

12)1月24日 神戸社會人大學(神戸):世の行く末 → コロナ擴大のため流会

13)1月28日 新伊原塾 22(大阪):書評:『激動の日本近現代史 1852-1941』

14) 2月 日 新伊原塾 23 (大阪):書評:『戰後支配の正體 1945-2020』

15) 3月 日 新伊原塾 24 (大阪):書評:中西輝政『アジア をめぐる 大國興亡史 1902-1972』