最近の北朝鮮の新たな攻勢について


日亜協会 第212回例会 ご案内


 最近北朝鮮が、これまでの主張を翻して拉致被害者を含む在朝日本人の全面的調査を行い日本政府はそれに対して独自に行ってきた対北朝鮮禁輸措置などの段階的撤廃に応じるという取り決めが行われた。長い間膠着してきた日朝交渉の新たな展開として期待が高まっているが、さて、対日外交姿勢のこの変化の背景には何があったのか。講師はかつて日本共産党機関紙「赤旗」の記者として活躍し、朝鮮語の高い能力を買われて平壌特派員も務めるという希有の体験をもつ朝鮮問題の専門家である。これまで日本人妻問題、拉致問題、朝総連問題、朝鮮学校への教科書無償化・補助金問題など、北朝鮮に関わる諸問題について独自の考察と提言を展開してきたが、今回は、マスコミの伝えない北朝鮮の内部事情に鋭く切り込んで頂くことにしている。


日時:平成26年6月27日(金)18:20〜20:30(18時開場)


会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル) 5階 第4研修室

会費:千円(非会員二千円) 二次会・懇親交流会(千円)は2階北西隅「北大(ほくだい)会館」


演題:最近の北朝鮮の新たな攻勢について


講師:萩原 遼 朝鮮問題専門家


講師プロフィール

 1937年(昭和12年)高知県生まれ。大阪外大朝鮮語科卒業(1期生)。69年から20年間「赤旗」記者。その間72〜73年に平壌特派員。高校同期の在日朝鮮人で60年に北朝鮮に渡って消息の絶えた友を探したことがスパイ容疑を受け、国外追放処分となる。88年退職後に米国国立文書館所蔵の北朝鮮文書160万ページを3年がかりで精読し、労作『朝鮮戦争』(文藝春秋)などを著す。『北朝鮮に消えた友と私の物語』(文藝春秋)で大宅壮一賞を受賞。その後も北朝鮮問題分析の第一人者として多くの著書・訳書を刊行し、北朝鮮がらみの日本国内諸問題に的確な情報と判断を提供している。近著に『北朝鮮・金王朝の真実』(祥伝社新書)