動く中台関係:台湾は何処へ行く


日亜協会 第198回例会 ご案内


  東北アジアには、国内政治が不安定になると歴史カードを用いて政治不満のガス抜きを図る国々が存在するが、台湾は朝鮮よりも長く日本統治下に置かれたにもかかわらず、日本統治の積極面を評価する親日家の多い国である。このことは、東北大震災に際して人口では日本の五分 の一にもならないこの国が、200億円以上もの多額の義援金を寄せてくれたことにもよく示されている。

 ところが遺憾なことに日本のメディアは、この国の政治・外交についてバランスの取れた情報を提供しているとは言えない。東シナ海の緊張が高まる中、台湾の対中関係について理解を深めることは、日本の東アジア政策を考える上でも不可欠の作業ではないだろうか。


日時:平成25年4月25日(木)18:20〜20:30(18時開場)


会場:大阪市立総合学習センター(大阪駅前第2ビル) 5階 第4研修室

会費:千円(非会員二千円) 今回は都合で北大会館における二次会はなし


演題:動く中台関係:台湾は何処へ行く


講師:伊原吉之助 帝塚山大学名誉教授 本会会長


講師プロフィール

  神戸大學大學院經濟學研究科博士課程單位取得後、龍谷大學經濟學部講師、帝塚山大學助教授、同教授。2000年に定年退職して名譽教授。業績は、英國社會思想史關係/中國近現代史關係/台灣近現代史關係/歐米近現代史關係/日本近現代史關係/東アジア國際關係など多數。中國近現代史・台灣近現代史は何冊もの書物になる程度發表濟 (日亞協會のホームページ参照)。文明史の觀點から世界史を見直し中。近く『江青評傳』を纏める豫定。歐米・日本・中國・ロシヤ・プロイセンの國民國家形成努力の比較史も計劃中。